ぽっかりと穴が。。。



早朝、車で母の故郷へ向かう。
叔父(母の弟)が亡くなった、83歳。
5年間、意識のないまま生命維持装置をつけて生き抜いた。
今日、荼毘にふす前の叔父の穏やかな顔を見て、
がんばったね。。。声をかけた。涙が出てきた。

5年間、いつかは。。。覚悟していたつもりだけれど、
あっけなく逝ってしまって、ぽっかりと穴があいて。。。
叔母はそう言って涙を流した。
最初は「生かされているだけだ。。。」そう言っていたのだが。。。

5年間、80歳でまだ美容院をやっている叔母は、
毎日叔父の病院に出かけては、
ひげをそったりクリームを塗ったりしていた。
ダンディでお洒落な叔父だったから、
叔母はそうしてあげたかったのだろう。
そんな一日一日を積み重ねながら、
生かされているのではなく、
生き抜いているのだと思えてきたと言う。

骨を拾うと、かさぁ~と音がして心に沁みこんだ。
肉体は消えたが、「魂」は残るのだと思った。

叔父の一人娘(従姉妹)のMはニューヨークに居る。
会うたびに言っていた。
「私の中で父は元気な姿で生きているのよ。。。」

今頃、叔父の魂は海の向こうのMの中で
いきいきと蘇っているだろうね。

ぽっかりとあいた穴に
「魂」はそっと居場所をみつける気がする。

母に叔父の事は話していない。。。

昨日、母に新しいパジャマを買った。
好みのうるさい母だから、選ぶのに時間をかけた。
きっと気にいるだろう、これならと決めた。
今、私にできるのはこんなことだから。



画像…岩木山



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Commented by koro49 at 2014-12-01 20:23
叔父さんのご冥福をお祈りします。

五年を積み上げた叔母さんの言葉いいね。
毎日ひげを剃ってクリームを塗って、生かされているのではなく、生き抜いているって。
色んな夫婦の景色があるね。

今まで何人のお骨を拾ったんだろう?
最初は一番下の弟だった。
生後3か月足らずで、当時は薪を積み上げての火葬。
小さなお骨が、「これが脛の骨だよ・・」って、親戚の人が。
不思議とその時の両親がどうしていたのか、記憶にない。
お骨の『かさぁ~』の音、確かにその音だね。

お母さんに今出来る事、時間をかけて選んだパジャマ。
しんみりしみじみ。
お母さんには未だ伝えない方がいいね・・・。
Commented by Hana3131H at 2014-12-01 22:15
>koroさんへ

叔母は初めの頃は「。。。延命措置はいらないと
意思表示をしておくべきだった。。」度々言って
いた。何をしても伝わらない哀しさから。時間が
経つにつれて、穏やかに苦しまずにいる叔父の肌
に触るとあたたかい、そのことを確かめるために
毎日通う、それが暮らしの一部になっていったのね。
一人暮らしだけれど、向かいに85歳のお姉さんが
住んでいる。その子供(50代)が今回も色々助けて
くれて心強かった。店(美容院)に通うのも、お姉さんの孫達が車に乗せて連れて行ってくれる。
ありがたい、若い人の手助けはね。

弟さんがもう一人居たんだね。
切ないこと、哀しいことはない方が良いのだろうけれど、経験してわかることもある。人とかかわって生きて行く上で、大切な心の在り方が。。。。

母はまた身長が低くなった。今までのパジャマの下がどれも長過ぎるの。パジャマメーカーの人に言いたい!上はゆったり、下は短め。。。もっと種類を増やして欲しい。毎日着るものだから、気持ちよくね。

改めてkoroさん、ありがとう♪
今強風、明日が恐ろしいねぇ~。
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by Hana3131H | 2014-11-30 18:23 | Comments(2)

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