およそ半世紀前、高校生だった頃、友達のNはエルビスが大好きだった。
だから、1977年8月16日に亡くなった時、世界中のエルビスファン同様、
失意、悲しみにくれたことだろう。。。その頃は、私はNとは離れた土地で
暮らしていたから、想像にすぎないのだが。
今年4月、Nが言う。
。。。。あなたいつだったか仕事を辞めたら、一緒にエルビスの墓参りに
行くと言っていたわね。。。。
確かに言った記憶はある、軽い気持ちだったが。
今回の旅の旅程、内容を見せられて、これは確かに面白そうだと思い、
色々抱えた身ゆえ。。。ドタキャンもありで、許してもらえるなら行こうかなぁ~。。。
そしてとうとう実現した旅なのだ。
興奮するNと共にやってきた「グレースランド」
大通りをはさんで、邸宅とエルビスに関する資料館、土産物店が並んでいる。
チケットを購入すると、ツアー番号が記載されているので、シャトルバス乗り場で
自分の番号が呼び出されるまで待つ。
長蛇の列、ここはまるでシニアのテーマパークだ!(笑)
資料館の一つ、「自動車博物館」で。。。。
Nはピンクのキャデラックの前で撮影。
シャトルバスの運行で入場制限をしているので、
邸宅はゆっくりと見学できる。
1959年、エルビス24歳の時、$10万で購入。
広大な敷地、緑の木陰がありがたい。
邸宅の内部は思ったほど大きくはなかった。
その中の一部。。。
ダイニング
キッチン
邸宅を出ると、「メディテーションガーデン」。
エルビスと両親、祖母のお墓がある。
Nは手を合わせてなかなか動かない。
良いのよ。。。。ゆっくりとエルビスに語りかけて。
私はと言えば、最初は手を合わせ。。。待てよ。。。十字架をきりアーメン。
無神教ゆえの、柔軟さ(笑)
エルビスが友達と遊んだ牧場。
遠くに馬が見えるだろうか。
あちこちに「サルスベリ」の花が咲いている。
アメリカは何でも大きいのだろうか?
こんな大きなベコニアは見たことがない!
日本の某首相がここを訪れ、
"! am a fan of Elvis. Glory Glory Hallelujah..."
歌ったことがありましたね。
見応えのあるテーマパークだが、何故か、私は昨日見た
ツゥペロの小さな家、教会の方が心に残って いる。
昼食は、エルビスがよく通ったレストラン"Arcade"
彼が好きだったミートローフは美味しかったよ。
エルビスの指定席で。。。。
店は街の食堂の雰囲気で、それがかえって良かったかな。
この食堂の向かいに、翌日乗ることになる「アムトラック」(大陸縦貫鉄道)の駅がある。
早朝の出発なので、明るいうちに記念撮影。
古い映画に出てくるような待合室が渋い。
画像…左の階段を登ると、待合室と切符売り場。
いよいよ、キング牧師暗殺の場所「ロレインモーテル」だ。
現在は国立公民権博物館になっている。
1968年4月4日、遊説で訪れたメンフィス、
このモーテルの306号室のバルコニーで何者かによって暗殺される。
道路を挟んだ向かい側、少し高台にある建物、
この建物の2階の右側の窓から銃弾は放たれた。
享年39歳。短い生涯に2500回もの演説を行ったが、
死の前日の言葉。。。
"I’ve Been to the Mountaintop(私は山頂に達した)"
Well, I don’t know what will happen now.
We’ve got some difficult days ahead. But it doesn’t matter with me now.
Because I’ve been to the mountaintop. And I don’t mind. Like anybody,
I would like to live a long life. Longevity has its place.
But I’m not concerned about that now.
...........................................
...... I want you to know tonight, that we, as a people, will get to the promised land.
And I’m happy, tonight. I’m not worried about anything. I’m not fearing any man.
My eyes have seen the glory of the coming of the Lord.
。。。。もう長生きなどどうでも良い。私はすでに山の頂に立ち、
その向こう側を見て来たのだから。。。私は何も誰も恐れない。。。
死を予感しているかのようなスピーチ、
いや常に死と隣り合わせで戦ってきた故の言葉だろうが、
それが現実となった場所に立つと、
キング牧師の偉大さに心が打たれる。
青空が本当に痛い。
その後、前日も行ったビールストリート散策。
私が向かったのは「ギブソンギター工場」
はい、おみやげをこれから買います。。。ギター?
あははぁ~。。。。もっと小さいものよ。
音楽の旅再開。
ロックンロールが生まれた伝説のレコーディングスタジオ「サンスタジオ」
才能に恵まれながらもレコーディングする資金のないミュージシャンのために
生まれたスタジオ。エルビスは18歳の時、母親の誕生日プレゼントとして
"My Happiness" "That's When Your Heartachs Begin" を録音するために
ここにやってきた。
画像左。。。はエルビス18歳の時の写真とギター
画像右。。。録音したスタジオ。ここで実際の音源を聴き、エルビスが使ったマイクで
各自歌っているつもりの写真撮影(笑)
メンフィスの街、路面電車や馬車が走る素敵な街だ。
夕食はオープンテラスの横のレストランで。
明日は早朝の出発。
いよいよ旅の終盤、目指すは。。。。
。。。あの子はルイジアナ・ママ、やって来たのは。。。。♪
この歌を知っている人は、結構長く生きてきた人ですねぇ~(笑)
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午前中、小雨が降る中、眼の定期検査に出かける。
良くはなりようはないが、悪くもなっていないので、良し!
あれぇ~と思ったのは、30代からの「若年性白内障」のため、
ずっと30年以上お世話になり、手術もしてもらった院長のI先生、
10月からは総合病院からやってくる医師が院長になると掲示してある。
I先生は予約の患者のみの担当、今日が最後かなと思うとさみしい。
まぁ~ひょっとしてお世話になることもあるかもしれませんが。
いつも冷静、知性、品性を備えた素敵なジェントルマンだ。
眼光の鋭さは相変わらずだが、確かに外見は素敵に年老いていらっしゃる。
私も一緒に老いてきたのだが、果たして素敵がつくかどうか、
That's the question!!